『ストロベリーシェイクSWEET (1)』 林家志弦
『結界師 (11)』 田辺イエロウ
『幸せな食卓』 遠藤淑子
『一陽来福/1+1=0』 桑田乃梨子
『Rec (5)』 花見沢Q太郎
『カレイドスター公式ノベル―ポリスのすごい結婚式』 中瀬 理香
『最後の宝貝 ―封仙娘娘追宝録・奮闘編(5)』 ろくごまるに
『R.O.D 第十一巻』 倉田英之
『マンガ嫌韓流2』山野車輪
■『ストロベリーシェイクSWEET (1)』 林家志弦
「百合」というとある種の背徳感や耽美、純愛というイメージがあるが「笑える」というのは初めての感覚だ。
『はやブレ』で建前としてあった《友情》というオブラートが存在せず、ストレートに《恋愛》という表現になっている。
「女の子が好きな女の子」という構図そのものをギャグにしているので真っ当な百合好きはどう思うかしれない。
が、そこは林家志弦。安定して面白いものを描く。
オビに「ボケ&ツッコミ」とあったのでそういう役割分担のカップルかと思ったけどメインの2人はカップルですらなく、主人公・橘樹里亜が報われない(?)片思いに悶々と萌え続けるボケ倒しのギャグだった。つっこみはこの作品で唯一まともなマネージャーの役。あ、書き忘れてたけど芸能界ものです。ZLAYというそのまんまなネーミングのバンドが面白いです。
ストーリー中に突然4コマが挟まれるという独特のスタイルも特徴的。もうストーリーなんだかギャグなんだか。ラブなんだかボケなんだか。
今月紹介する本の中ではイチオシなので是非手にとって欲しい(出たのは先月だけど)。
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『ストロベリーシェイクSWEET (1)』■『結界師 (11)』 田辺イエロウ
バトルが始まりつつもどこかのん気だった前巻までとは一転してシリアス一辺倒。前巻で散った戦友の葬式からこの巻はスタートする。「どうせ生きてるんじゃねえの?」という薄い期待を粉々に砕く幕開けだった(まあ連載で知ってはいたけれど)。
主人公・良守はこれからの戦いに決意を固め、趣味のお菓子作りを封印するのだった。
「夜行」の登場により結界師だけではなく様々な能力者が登場し、着々とバトルマンガへなりつつある。
個人的にはお菓子作りに燃えていた頃の良守が好き。
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『結界師 (11)』■『幸せな食卓』 遠藤淑子
主人公はいろいろな男に騙されて3児の母になってしまった売れない演歌歌手。
おまけに借金苦というド演歌人生街道驀進中。
しかし底抜けに明るい性格が暗さを微塵にも感じさせない。
末っ子は「あの影のない明るさが演歌を歌う上で表現の幅を狭めていて売れない理由のひとつになってると思う」と評する。
そんなホームコメディ。
人生いろいろ大変だけどしあわせのかたちって一つじゃないよね、と思える作品。
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『幸せな食卓』■『一陽来福/1+1=0』 桑田乃梨子
子持ちやもめ高校生ラブコメと霊と人のラブコメ。
本来暗さのあるべきテーマなのにあくまでコメディとして描く筆力には脱帽。
単行本で持っているものを文庫で買いなおす意味の一つに「お布施」というものが少なからずあるが、積極的に楽しみなのは描き下ろしの巻末自分同人。
今回は連載から単行本化の際に大化けした『1+1=0』の『12 years after』のさらに続きということで嫌が応にも盛り上がる。
まあ、ページ少なかったけどね。まあアレより上のものが文庫で入っちゃそれはそれでまずかろう。
石綿、幸せになってくれえ! 18歳差がなんだ!
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『一陽来福/1+1=0』■『Rec (5)』 花見沢Q太郎
なにはともあれアニメ化おめでとうございます。
新キャラクターの青のキャラクターが前々巻のウソ予告からの思いつきで作られたとは思えないくらい良く動いている。
アニメ監督や作画スタッフが登場し、スタジオが主な舞台ということもあって声優ものというよりはちょっとしたアニメ業界ものになっている。
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『Rec (5)』■『カレイドスター公式ノベル―ポリスのすごい結婚式』 中瀬 理香
「公式ノベル」ってどうしても入れなきゃいけなかったのか? たしかにオフィシャルスタッフが作ってるという安心感があって買ったんだけど……、でかいんすよ、この文字が。タイトルのつけ方では『小説ドラゴンクエスト』が好きかな。
ポリスの結婚式ということでステージとはほとんど関係のない完全にサイドストーリー。本編中に1話くらいはありそうなお話。
カレイドの本質はやはり青春ど真ん中サクセスストーリーであると思うのでその点ではそれなりと言わざるを得ない。決してつまらなくはないですよ。
不満だったのはレイラもロゼッタもメイもほとんど出番がない。フールとレオンに至っては名前も出てこない。ロゼッタはミアに○○○を渡すだけという出ないほうがマシかもしれない役どころ。ロゼッタは×××なんかしません。
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『カレイドスター公式ノベル―ポリスのすごい結婚式』■『最後の宝貝 ―封仙娘娘追宝録・奮闘編(5)』 ろくごまるに
長編に続いて短編も復活。まだ長編も読み終わってないごめん。
■『R.O.D 第十一巻』 倉田英之
読子さんの若い頃の話が。
次巻で完結したらまとめて書こうと思う。
■『マンガ嫌韓流2』山野車輪
1,2まとめて後述するつもり。