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『よつばと!』(1)〜(3)
何気ない日常を描いただけなのにどうしてこんなにも面白いんだろう。

この面白さを言語化するのは難しい。気心知れた仲なら「いいから読め」で済んでしまうが、そうでない人に薦めるならば言葉で伝えなくてはいけない。
好奇心と行動力のかたまりのような女の子「よつば」の巻き起こす小事件の数々はあぶなっかしくもあり、ほほえましくもある。周囲の人間はそんな「よつば」に振り回されたり、逆にからかったり、時には叱ったりもする。そんな日々のやり取りが心地よい。

この漫画には起承転結といったストーリーや分かりやすいオチはあまりない。各話のあらすじは「花火をした」とか「セミ取りに行った」とか子供の絵日記のようにシンプルである。

しかしこのシンプルさが重要なのだ。大人にとっては当たり前のことでも、子供にとっては驚きと発見の連続だったりする。そこには子供の視点があり、大人にとっては忘れていた気持ちの再発見でもある。

この漫画にはやさしさと懐かしさがあふれている。それを読むことで幸せを少し分けてもらうことができる。

――ここまで書いた限りでは「ほのぼの癒し系漫画」という感じだが、これでは本作の魅力を伝えきれない。なごむのは「結果」であって「過程」ではないからだ。

つまり「過程」が面白い。読んでいるその時が単純に楽しいという一流のエンターテイメントに仕上がっている。

漫画に「何を描くか」と「どう描くか」という二つの方向性があるとしたら、作者・あずまきよひこは後者に秀でた作家なのだろう。

何を描いても面白くなってしまう作家は存在する。画力や構成力を超越した人を惹きつける力。漫画家・島本和彦はそれを「マンガ力」と呼んでいた。(参考資料:同人誌『燃えよペン マンガ力指南編』)

この漫画の「面白さ」はいくつかの要素に分解できる。そのそれぞれについて述べるのは通信簿のようであまり好きではないが、言語化の難しい本作においては有効な方法であるかもしれないので野暮を承知で言及してみる。すなわち――

(1) キャラクターの面白さ
(2) 動きの面白さ
(3) 間の面白さ
(4) 絵の面白さ
(5) 言葉の面白さ
(6) 状況の面白さ

――となる。以下に各論を述べる。

(1) キャラクターの面白さ
主人公が話を引っ張るのは当然と言えば当然だが、「よつば」の主人公としてのパワーはすごい。タイトルの『よつばと!』が『YOTSUBA&!』と訳されていることからも彼女が常に話の中心であることがわかる。(若干の例外アリ)
子供の描きかたがものすごく上手い。落ち着きがなく、突飛で、何にでも興味を示し、移り気で、先入観がなくて、あるがままを受け入れる。「純粋さ」という観念だけで描いた子供像にはない自然さがある。
「とーちゃん」、「ジャンボ」、お隣さんの三姉妹といった脇を固める面々も個性的で面白い。

(2) 動きの面白さ
「よつば」はとにかくよく動き回る。それだけでも面白いが、ここで言う動きとはアクションだけではない。
次項「間の面白さ」と関連するが静から動に移るタイミングの面白さとでも言うべきか。普通の会話の中でも唐突に今までのリズムを崩されるようなセリフが挟まれたりして、不意打ち的に笑わされることが多いのだ。
先ほど「起承転結やオチはない」と書いたが、それは決して物語が平坦だという意味ではなく、全体としては緩急に富んでいる。

(3) 間の面白さ
前項を受ける形になるが、静から動に移る前の「溜め」の間(ま)、動の後に来る「受け」の間、これがその状況の面白さを引き立てる。また、なんでもないようなことが詳細に描かれているのもまた別の面白さを生み出す。
あずまきよひこは時間の描き方が本当に上手い。それは前作『あずまんが大王』の頃から言われていたことだが、今回、4コママンガという定型から外れたことでその特性をより進化させた。やはり見開きの中で大小のコマを組み合わせる「普通の漫画」のスタイルの方が時間表現の自由度は高い。

(4) 絵の面白さ
絵柄はいい意味でシンプルかつ中庸。しかしわかりやすい。笑った顔、驚いた顔、落ちこんだ顔、何が起こったのか理解できない顔など、登場人物の感情がダイレクトに伝わってくる。
派手なデフォルメやオーバーアクションで笑わせるというタイプの漫画ではないが、一見して「なんだこりゃ?」と思わせるような1コマを提供するのが上手い。おそらく人をびっくりさせるのが好きなのだろう。3巻のある見開きシーンには本当に驚いた。

(5) 言葉の面白さ
前項までに述べてきたことは割とテクニカルな部分で、センスなのかワザなのか曖昧である(光るセンスの影にものすごく地道な努力を感じるが)。
しかしこと言語感覚に関してはただ「天才だ」と言うしかない。
子供らしい妙な造語や間違った用法、たまに妙に難しい言葉を繰り出したり、とにかく頭に残るセリフが多いのだ。子供だけでなく周りのいい歳した大人も何か変だ。
「おまかいですが」、「くにがつくったのか!?」、「うごくな!ノンストップ!」、「シェフをよべ!」……、言葉だけ抜き出しても伝わりにくい――タイミングの要素も大きい――ので敢えて画像引用をしてみる。

りろんはしってる
≪3巻, 111ページより≫

リズム感のあるツッコミもいい。

(6) 状況の面白さ
今までの項目をまとめる形になるが、総括的に言えばあずまきよひこは状況・シチュエーションを描く名手なのである。
偶然や必然から起こるちょっと面白い状況。非現実的なものではなく日常的に起こりうる範囲でそれを描けるのがすごい。
個人的にはよつばの認識と周囲の認識がすれ違ったまま進行していて読者だけがそれをわかっているという状況がとても面白い。

――以上、それぞれの要素はどれも漫画入門書に書いてありそうな基本的な事項ばかりだ。しかし、そのどれもがハイレベル。基本的ということは普遍的ということでもあり、多くの人に薦められるということだ。

これをもって「すべての要素が優れている優等生的な作品」などと言うつもりはない。やはりメインは登場人物の日常を楽しむことで、上で挙げたような要素はあくまで表現したいものを生かすための手段である。

結論を言えば「日常はこんなにも面白い」ということを120%引き出した漫画、となるだろう。

長々と回り道した割にこの結論は「こいつは面白かったのひとことで言えるもんじゃねえ! なんてゆーか、すっげー面白かった!」と言っているのと同じレベルのような気もするが、本当にすごい漫画なのだから仕方ない。

【作品データ】
『よつばと!』1〜3巻
あずまきよひこ, メディアワークス

【Amazonアソシエイト】
よつばと! (1)
よつばと! (2)
よつばと! (3)


【余談】
――なんだか文章が堅くなってしまったのでここからは肩の力を抜いて以下、蛇足。

最近ひとつ憤慨していることがある。それはこの漫画が一見して「萌え漫画」と見なされがちな事だ。

ある日、友人にこの漫画を見せたところ、表紙を見るなり「ははあ、最近の趣味はこういうのですか」と言われた。そこには「ロリが加速してとうとうここまで来たか」という思いが見て取れた。

違う。たしかによつばはかわいいと思うけどそういうんじゃないんだ。強いて言うなら父性本能? とにかく萌えとしては完全に対象外だ。

そこで私は言ってやった。

「俺が萌えているのは恵那とみうらだ!」
(恵那:お隣さんの三女・小学生,みうら:恵那の友達)

特にみうらは2巻で登場以来ずっと性別不詳で、3巻で女の子と判明したときは「これで安心して萌えられる!」と思ったものだ。

最初はしっかり者だったのに巻が進むごとにボンクラになっていく風香もかわいいし、やさぐれコンビのあさぎ・虎子も好きだ。3巻の虎子の性格・喋り方は2巻でちょっと出た2コマから勝手に想像したイメージそのまんまで良かった。
(風香:お隣さんの次女・高校生,あさぎ:お隣さんの長女・大学生,虎子:あさぎの友達・貧乳)

つまるところ、「よつば以外全員萌え」だ。

でも一番好きなのはよつばなんだ。そのへんわかって。

――あまりフォローにならないフォローをしたところでこの無駄話を終わる。
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